コープさっぽろがDXで目指すもの

札幌も日に日に暖かくなり、陽が長くなってきました!さて、今回は道民の台所といっても過言ではないでしょう。「コープさっぽろ」さんへ、取材に伺ってまいりました!

「コープさっぽろ」への北海道IT情報発見発掘メディアMikketa!!の取材。みなさんは、どんな内容になるとイメージされますか?私は、最初北海道全道へ配送する物流システムの強さについて、取材に行くのかと思っていたんです。でも、よく話を聞くと、コープさっぽろの中にDXを推進する部門が、今年の2月に立ち上がったというではないですか。

これは、気になりすぎる。すでに、沢山のシステムを有するユーザー企業が、DXに乗り出すきっかけと、現状、そして目指す姿をお伝えしていきたいと思います!


目次:

店長と経営、両方に立ったから見えた大きな課題
まさかの転身。メルカリ→コープさっぽろのCIOへ。
コープさっぽろが目指す、アーキテクチャ
半農半ITエンジニアがジョインし、目指す自社開発の体制。


店長と経営、両方に立ったから見えた大きな課題

首都圏の方も「コープ」=生活協同組合はご存じの方も多いのではないでしょうか。生協は、協同組合の一つで、消費者一人ひとりがお金(出資金)を出し合い組合員となり、共同で運営・利用する組織です。(生活協同組合連合会 HPより)

そのなかで、生活協同組合コープさっぽろは、組合員数180万名を超える、とても大きな生協です。(北海道の世帯数 2,761,826世帯、2017年1月末)

とても順調に組合員数を伸ばし続けている、コープさっぽろがなぜ今、自社開発を進めることになったのでしょうか。執行役員 CDO(最高デジタル責任者)デジタル推進本部長の対馬さんにお話を伺いました。

生活協同組合コープさっぽろ執行役員
最高デジタル責任者CDO
デジタル推進本部長対馬 慶貞さん
プロフィール


2003年から5年間、日本アイビーエム社で海外事業と銀行システムに携わり、2008年から米国クレアモント大学院ドラッカースクールにてMBA取得。2010年に故郷の北海道に戻り日本ファシリティ社にて専務取締役、2015年から生活協同組合コープさっぽろにて経営企画室長、事業本部長、店長、店舗本部、デジタルマーケティング責任者など営利、非営利事業に幅広く携わる。2020年2月より、デジタル推進本部長職に就きコープさっぽろ内でのデジタル推進に取り組む。

入澤:まず、なぜそもそも、コープが今回DXに本腰入れることになったのでしょうか?

対馬さん:店長として勤務していた時の立ち位置と、経営者としての立ち位置で、それぞれ、気付くことがあったんです。役員会議で出された、ホストのオープン化予算が何十億もする予算だったのだけど、でも結局そんなんじゃ全然終わらず、実際はもっと大きく膨れあがったんですよね。でも、その費用が何に使われたのかどうしてここまで増えてしまったのか、役員会に参加をしていたメンバーは誰も分からなかったんです。我々は、商品を売るとか、小売り流通の話は分かるんです。プロなので。

でも、日々経営を管理したり売り上げをあげようと100万~200万、どうこうしなければ、と話をしているのにも関わらず、何十億もするシステムについては、知識や経験がないから、”そういうものだろう”と飲まざるを得なかったんです。「このままじゃダメだろう。」と思ったんですよね。

もう一つは、店長時代に思った事で、店のPLを見たときに、店長が”頑張れば良くできる範囲”と、”どうにもならない範囲”があったんです。どうにもならない範囲というのは、分かりやすく言うと、減価償却などの範囲で。なんでか知らないけど、どんどん勝手に増えていくんです。一生懸命売り上げを何パーセントあげようとも、人件費を下げようとも、本部からくる、この膨れ上がる費用は何なんだろうって。紐解いていくと、その中にシステム費用が大きくあって。それを見たときに、現場としてどんどんコントロールが出来ない費用が膨らむ中で、現場でどうモチベーションを保てば良いんだ。という気持ちが沸いてきたんです。

経営視点の大きい額と、現場でのモチベーションの話との二点が、課題を見つける上で、凄く大きいきっかけではありました。

商品ひとつひとつへの思いやこだわりを教えてくださる対馬さん。

さらにいうと、去年の夏にアプリを作ったんですよね。ただ、そのアプリが、5段階評価で、評価1.7という、本当に屈辱的な酷いアプリを作ってしまって。機能はそこまで多い訳ではないのに、アプリ会社に委託して作ってもらった額が、例えば数千万円だったとして、、、基幹システムとアプリとをつなぐ改修にその4倍かかったんです。

フロントエンドの物を作るために、裏の基幹(システム)というサクラダファミリアの分析をし、調整をするのに、時間をかけていても、どうにもならないじゃないですか。新しく、組合員向けのサービスを追加しようとしても、丸が一個二個増えるだけで。これは、もう何をどうしようとしても無理だろう。って、思ったんですよね。

その後、理事長からシステムを見てくれ、CIOをやってくれと言われたんです。でも、僕からすると「そんな簡単なもんじゃないです。」っていう想いがあったんですよね。この大規模な組織や、大規模のサービスに合った物をちゃんとするためには、しっかりとした体制をつくらなきゃいけないって思ったんです。

それが、現在のデジタル推進本部が立ち上がる流れなんです。

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